
家に滞在する時間が長い今日この頃、まだ遺言書を書いていない方はこの機会にぜひ書いてみましょう!
多くの方が勘違いするのでここで明確にしておきますが、「遺言書」と「遺書」は違います!
まず、「遺書」は正しく死の直前に記す(残す=遺す)書です。それに対し、「遺言書」は確かに遺言者の死後の内容を記すものですが、主に相続財産の分配方法がメインです。法的拘束力が発生します。「付言事項」でメッセージを残すことはできますが、それはあくまでメッセージであり、法的拘束力は生じません。
家にいる時間が長い今だからこそ自分を見つめなおし、相続人のことを考えながら遺言書を書いてみませんか?
ここで、特に遺言書を書いてほしいと思う人について、下記にまとめました。
- お子様のいない御夫婦
- 長男の嫁に財産をあげたい
- 慈善団体に財産を寄付したい
- 障害を持つ子供がいる
- 暴力をふるう息子に相続させたくない
- 先妻との間に子供がいる
- 認知したい子どもがいる
- 相続人が多い
- 殆ど会ったことの無い甥姪がいる
- おひとりさま(相続人が誰もいない)
- 不仲の相続人がいる(その相続人の嫁が入れ知恵)
- 相続財産が土地・建物しかない (現物を法定相続分で分けるのが困難)
- 相続人がそれぞれ遠方に住んでいる(場合によっては海外に住んでいる)
いかがでしょうか。あてはまるケースはありましたか。これ以外にもいろいろ考えられます。今まで円満に生活していた家族が、遺言書がなかったがためにバラバラになったケースは多々あります。相続財産が少なければ少ないほど、そして相続人が多ければ多いほどもめやすいです。「ウチは大丈夫」と思っているご家庭ほど相続でもめるのも多々あります。ぜひ一度、遺言書を書いていない方は書いてみましょう。また、すでに書いているという方もこれを機会に見直してみましょう。遺言書は一度書いて終わりではありません。新しい遺言書が有効なのです。以前書いた遺言書の内容に不満がある場合は新たに書き直してみませんか。